北海道短歌2026(随時更新)
火の上がり躑躅の赤き旭川さんざめくごと燃ゆるよ燃ゆる もう誰も迷ふ事なき辻褄に霧笛の霊は啼く日和山 小灰蝶かへす掌の湿りて定山渓に鱗粉の青 獣なる注意標識その下に轢かれし鹿の「たかが人よ」と 日曜の伏古川流る春の夢おだやかなりて半死半生 分断す豊平川を渡りなば二十の君の蜉蝣を見ゆ 山線の軌条は熱き鋼伸ぶ雲の峰までいかほどなるか ゆふかげの蝦夷延胡索の花園に斃りたままの小鳥ぞ還る 土の裂けキトビロ伸びて何を見ゆ生まれし意味を修行に知るか 縞青鵐さえずる声の求むるを人は隠りてただ聞きゐたし 桜ばな未だ咲かずは北の地の残雪を割る蕗の薹なり 春に解け水とぞならむ白雪よ流るるかたの待ち人誰ぞ
WRITTEN BY
深雪みお略歴
北海道余市町生まれ。埼玉県在住。
小説・詩・短歌を中心に制作活動を行う。
2020年、note「#読書の秋2020」にてポプラ社こどもの本編集部より受賞。
2023年、note「#創作大賞2023」ミステリー部門中間選考通過。
2025年、「釧路町平和川柳コンテスト」町長特別賞受賞。
北海道の風土と記憶、人の心の奥行きをテーマに言葉を紡ぐ。
所属 一人短歌結社「至安座」
X : @medication_yuki
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