鳥のSS
鳥が飛んでいる。 私は、その随分下を歩いている。
彼らは、風をからの合図で、正しいタイミングで、翼を上下に動かす。
それは自然すぎるから、自然を観察し尽くした技術者による誘導に見える。
瞳のうるみや、喉を震わせる様子が見えないぐらい遠い鳥は、おもちゃに見える。
ある日そっと彫られて、その人の子供の手に渡される。その手の中でカタカタと音を立てる。
子供が6歳を過ぎると、その温かく湿った滑らない手のひらから、差し出すように放たれる。 その方が、幾らか辻褄が合う。
それでもあんなに自由なのだから、鳥なのだろう。
目の前で、フェンスの網目を潜り抜けるスズメ。
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荒木感想
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